LeofotoのMP-284C+BV-5+VD-02 カーボン一脚キットを実践投入したのでレビューします。3つの製品を一つに纏めたものなので、個別にレビューしたいと思います。
積載ボディ・レンズ
OLYMPUS OM-D E-M1X(997g)
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO(1,475g)
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20(150g)
合計:2,622g
MP-284C
軽く(414g)て伸びる(1650mm)一脚。脚は太いほうから順に28/25/22/19mm。上記機材を乗せるなら楽勝。写真家の中野耕志さんが最下段の脚がさらに細いMP-285CにNikon Z用の800mm F6.3を乗せてしていますので、フルサイズに機材でもゆとりがあるはずです。
別モデルにパイプ径が36mmのものがありますが、なにを乗せるために必要なのかが逆に知りたい。それぐらいMP-284Cの剛性は十分。
欠点は収納高が523mmと長いこと。重量があるビデオ雲台を付けたままカメラリュックの横に取り付けての移動は頭でっかちで非常に不安定。
BV-5
耐荷重量は4kgなので余裕はありますが、カウンターバランス目安は3kg(※1)なので、重量的にはギリギリ。とはいえ、静止画メイン利用なのであまり気になりません。
チルト方向の動きはスムーズだが、パン方向への動きが極めて固い。かなり緩めないと簡単にMP-284CやVD-02と接続しているネジが緩む。全体的にネジをかなり強めに締め、かつパン方向への負荷を緩めないと、パンせずにネジが緩む。いくらなんでも固すぎだろう。
パンしようと思って横方向に力をかけたとき、ネジが緩むことでトルクが一気に抜けるのは危ないし、精神的ストレスがある。
OM-D E-M1X +300mm F4.0 IS PROだからBV-5で問題ないと感じているけれど、これより重い150-400mm F4.5を使うようになったら、BV-10変えるか悩むと思う。ギリ大丈夫なんだけど。フルサイズの望遠レンズを使うなら、BV-10を選んだ方が精神衛生的にいいと思う。
1/4インチネジ穴があるのが便利。ワタクシはここにカラビナ(※2)を付けています。カメラを一脚から外して撮る際、地面に直置きするのではなくズボンのベルトループに引っ掛けることができるので、体を大きく動かさず手放すことができるようになります。
VD-02
あると安定する。やらないほうがいいがカメラを付けたままでも自立する。だが重い。とにかく重い。これを付けたトータルの重量は1,418g。LS-255CEX+BV-5は1,558gでさほど変わらない。
三脚と比べたときのメリットは
①機動力が高い
②設置面積が少ない
③設置に時間を必要としない
④棒1本なので持ちやすい
といったところかな。
逆に安定感と水平の出しやすさは三脚より遥かに劣る。これは構造上仕方ない。というか、水平は出ない。ぶっちゃけると、VD-02は無くてもいい。設置時やシャッター押下時の安定感は減るけれど、機動力がさらに増す。
使うか使わないかは移動頻度で選んでもいいかと思う。移動が多いなら不要。撮影時は安定した設置をしたいけれど、機動力や設置面積を犠牲にしたくないならつける。機動力を重視しないなら三脚。そのような使い分けができる。
■システムとしてのまとめ
MP-284C+BV-5+VD-02の組み合わせは、「マイクロフォーサーズの望遠システムで」使うには、軽くて扱いやすい組み合わせだと考えます。収納高が長いことに目をつぶれるのであればですが。
ゆえにMP-285Cセットのほうが使いやすいかと思います。
フルフレームを含めた多くのカメラで使うことを考えた場合、中野耕志さんが使っている MP-285C+BV-10+VD-02がバランスが取れていると思います。
問題はこの組み合わせでの販売が無いこと。この組み合わせで販売すればいいのに。
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